日々おもうこと

あたかも、母が己がひとりの子を 身命を賭しても護るように 一切の生きとし生けるものに対しても 無 の慈しみの心を起こすべし

仏教の精神は「慈悲」という言葉で表されます。父母の子供に対する愛情にたとえられ、憎しみを蔵する世間的な愛をこえた、純粋の愛です。 「慈」は草が糸のように萌えいずることをやさしく見守っているという意味が含まれる文字で、子供の成長を見守っている…

きれいだね

お大師さまは、身(からだ)口(ことば)意(こころ)が常に一致していることが、幸せの条件であるといわれました。美しい月を見上げ、心からきれいだと思い、思わず「月がきれいだね」と言う時は、身体と言葉と心が一致しています。そういう純粋な行いの時…

道は自ずから弘まらず弘まることかならず人による(弘法大師)

昨年、印象に残ったニュースの一つに、スペースシャトルの映像があります。まるで映画の世界のような場面が生中継されました。最先端の技術を結集した宇宙の出来事は、人工衛星を手でつかんで回収するという、意外にも人間味あふれるものでした。まさに今、…

分別しないこと

分別というと、よく見かけるのが「分別(ぶんべつ)収集」です。きちんと分けると正しいのがゴミの世界です。広辞苑を引くと「世事に関して、常識的な慎重な考慮・判断をすること、またその能力」とあり、やはり、正しいことのように見受けられます。 仏教で…

まずは、ほとけさま

仏さまのお供え物を考えてみましょう。からだを清める香、さとりの象徴である花、迷いの道を照らす灯明、それに万物の根元である水のお供えは、基本となります。お供えに適さないものとして、生ものは当然として、毒や棘のある花、臭いや刺激の強い食べ物が…

環境

クスノキの手当をして頂いた方が「これだけ大きな木になるには、環境が重要で、このあたりは本当に適していたのでしょうね」とおっしゃっていました。確かに人間の手が入っていない山はたくさんありますが、500年を越える年月を重ねる大木は滅多にありま…

手を合わせる

ずいぶん冷え込みが厳しくなってきました。寒い時には私達は自然に手を合わせています。冬場は不信心な人も自然に合掌をしているものです。合掌する姿は私達にとって暖かく、強く、尊いものです。 人間の運動機能のうち3分の1が手にあり、神経や筋肉が集中…