秋のお彼岸会

9月20日(水)21日(木)22日(金)23日(土・祝) 午前10時から

24日(日) 午後2時から

5日間にわたりご本尊薬師如来さまの御前にてお勤めをいたします。般若心経などを一緒にお唱えします。

ご先祖の供養をとおして、よりよい暮らしを見つめましょう。檀信徒に関わらず、どうぞお参りください。

 

 ようやく残暑がゆるむころ、気がつけば去年と同じ場所に彼岸花が咲いています。お経では曼珠沙華(まんじゅしゃげ)と呼ばれ、お釈迦さまが教えを説かれたときに天上から降った赤い花と伝わっています。

 毒があるから触れないようにと教えられた方も多いでしょう。よく畦道や土手など崩れてはいけないところに植えられているのは、食べると強い毒があり、動物がこれを避けて土を掘らないように期待されているからです。何となく不吉な印象もあり触りにくいので、いたるところに繁茂して土壌を守っています。

 このように遠目に眺める彼岸花ですが、じつはその球根を水でさらすと毒が抜けて、食用として良質なデンプンが取れ、飢饉の時の大切な栄養となっていたのだそうです。

 人の暮らしと共に生きてきた彼岸花。ちょうどご先祖が私たちのおこないを正し、いつの時も守ってくれているかのようです。