秋の彼岸法要

9月20日(土)21日(日)22日(月)23日(火・祝) 午前10時から

4日間にわたりご本尊薬師如来さまの御前にてお勤めをし、

六根清浄のご法話を行います。

ご先祖の供養をとおして、よりよい暮らしを見つめましょう。

檀信徒に関わらず、どうぞお参りください。 

 

 

毎月第一日曜日の写経会では、『遺教経(ゆいきょうぎょう)』を写し始めました。これは、お釈迦さまが最期に説かれたお経です。

戒律を守り、目・耳・鼻・口・身の五つの感覚を清らかに保ち、心を乱さずに生きることを教えています。
植物にたとえると、葉や茎が伸びて花が咲き、実がなるためには、まず根がしっかりしていなければなりません。私たちも同じで、眼・耳・鼻・舌・身に心を加えた「六根」を、かたよりなく正しく働かせることが大切です。
『般若心経』には、六根の感覚は移り変わるもので、そこにとらわれすぎると自我が強まり、苦しみが続いてしまうと説かれています。感覚が鈍ってしまうと、いのちに関わることもあります。

「初めよければ終わりよし」と言われます。物事の出発点が正しく整っていれば、その歩みはしだいに良き方向へと進んでまいります。
私たちが何かを考えるとき、最初に働くのは六根の感覚であります。目で見、耳で聞き、鼻で嗅ぎ、舌で味わい、身で触れ、そして心で受けとめる。その最初の受けとめ方が狂ってしまえば、その後の思いや行いも乱れてしまうでしょう。
だからこそ、この六根という「心のセンサー」を、なるべく狂いのないように、清らかに整えておくことが大切なのです。

六根が清らかであれば、私たちの心は安らぎ、行いは善きものとなり、その実りはやがて自分自身を支え、家族を支え、次の世代へと伝わってまいります。
日々の暮らしの中で六根を清らかに保ち、心安らかに過ごすことを目指していきたいですね。

お参りや山登りのときに「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」と唱えながら歩くのは、厳しい自然の中で心と体を整え、力を高めるための知恵なのでしょう。ちなみに、この「六根清浄」から「どっこいしょ」という言葉が生まれたという俗説もあります。