今年もむつごろう会が行われました


佐世保北高7回生3年5組の皆さまは「むつごろう会」という集まりを毎年開かれております。
昭和56年、担任の伊藤民三先生が他界された後は、7月5日午後3時に本堂で欠かさず供養を続けてこられました。
今年は米寿をお迎えになった松尾力さん、宅島富士彌さんのお二人でおいでになりました。
水もしたたるいいカワセミは、宅島さんが市役所付近で撮られたもので、西日本新聞に掲載されたお写真です。
 

八十八ヶ所お砂踏み法要

令和5年5月8日(日曜日)午前11時から法要

 

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 境内の西面にひろがるお砂踏み霊場は、写経を奉納する七重石塔を中心に、八十八の石仏をおまつりして、踏み石の下に四国八十八ヶ所霊場より伝わるお砂が埋めてあります。

 当日は般若心経写経を奉納し、お参りしていただきます。この法要は前もって、写経用紙・納め札のセットをお求めいただきます。納経料は千円です。

 写経は人に見せるためのものではありません。書き上げる間に、今の自分の心と向き合うためのものです。写経用紙はなぞり書きです。難しそうですが、まずは鉛筆でもかまいません。ご家庭で都合のよいときに、あるいは、当日9時から11時まで写経ができるように広間を開放します。90分ほどあれば書き上げられます。

 

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 また、当日午前9時にお寺を出発して、奥の院岩問山を参拝いたします。 山道で足元が悪い場所です。手すりのない川の側道や急な勾配があります。片道20分ほど時間をかけると、気持ちよく登れる山道です。運動靴着用のうえご参加下さい。

 

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(奥の院参りは、雨天の場合は中止といたします)

春を迎えて

御衣黄桜と大村桜


お釈迦さまは、善い友(導きを与えてくれる人)と共に過ごすことの大切さを伝えます。悩みや苦しみは、人との関わりから生まれます。善い行いができる人と接すると安心が得られますから、そういう出会いを大切にしていきたいものです。

しかし、どこにでも善い友があるわけではありません。善い友が見つからない時に感じるのが孤独感です。お釈迦さまは群れずに力強く生きるサイに喩えて「サイの角のようにただ独り歩め」とも説きます。

一人っきりだと焦ったり、寂しさをまぎらわそうとしてしまいがちですが、できる限り自分自身の生活を見つめ、それを善いものにしていくことが大事です。人との出会いがない時には、本でも読んで知識を深めて、自らを高めるようにしたいですね。

春は出会いと別れの季節です。もしもちょっと寂しいかなって感じることがあれば、新たな道を願っている自分がいるのかもしれません。

 

われらは実に朋友を得る幸を讃(ほ)め称(たた)える。

自分より勝(すぐ)れあるいは等しい朋友には、親しみ近づくべきである。

このような朋友を得ることができなければ、罪過(とが)のない生活を楽しんで、犀(さい)の角(つの)のようにただ独り歩め。

『ブッダのことば(スッダニバータ)』中村 元訳 岩波文庫

花まつり


令和5年4月9日(日曜日)

午前10時と午前11時30分の二座

 

花まつりは、お釈迦さまのお誕生を祝う行事です。生花で飾りつけた花御堂のお釈迦さまへ、甘茶をかけておがみます。咲きほこる花のように、健康に生きていけますよう願い、お祈りします。

 

また同時に、お子さまの健やかな成長も御祈願しますので、ぜひご一緒にお参りください。

 

赤ちゃんのお加持会

身体健全、子育成就をお祈りし、お数珠をお授けします。

 

新一年生ランドセル加持会

学業成就、登校安全をお祈りしお守りをお授けします。ランドセルをお持ちください。

 

 

また、境内では青空スイーツ(パルパンさん、江口製菓舗さん、梶山製菓さん)がお店を開き、素敵な春の日となりそうです。

https://instagram.com/aozora_sweets?igshid=YmMyMTA2M2Y=

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春のお彼岸会

春のお彼岸会

令和5年3月18日(土)から21日(火 春分の日)までの四日間、午前10時にお経をあげます。ご先祖供養、水子供養も重ねて行います。

彼岸はお寺でご本尊さまを拝み、お位牌堂の花をかえ、墓前と仏壇を清らかにしましょう。

©️牧宥恵 https://www.makiu-kei.jp

 

われがわれがの我を捨てて おかげおかげの下で生きよう

我が強いと聞く耳がなくなります。そうすると他人から学ぶ心がなくなってしまいます。我が強いと人と比べてしまいます。そうすると他人の悪いところを探すようになります。人に学び、人と比べずに生きていきたいです。

負けることや恥ずかしさの経験は、できればしたくないですが、我から離れた心をととのえる練習だったと思えば、なんだか許せることもありそうです。

本尊さまの前で手を合わせる一時は、我を張らないでよいですね。そういう心をつなぎ合わせていくと、すこし上手に生きていけそうです。

素敵な春の訪れです。

節分 星まつり祈祷会


お寺では、春を迎える節分に一年の安寧をお祈りしております。

令和5年2月3日(金)

10時 正午 14時 19時

の四座のお勤めををいたします。

 

 天地万物のもとで私たちは暮らしています。節分は立春をむかえる節目にあたり、一年のしあわせを祈り、善い日々とする誓いをたてる一日です。

 東漸寺は開創1037年を迎え、ご本尊薬師如来さま、愛宕勝軍地蔵菩薩さま、不動明王さま、毘沙門天さまのご宝前において、節分会護摩供を厳修し、一年間のもろもろの願いを祈願いたします。

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御札について

お受けになったお札は、千年の時をこえる本尊さまの御霊徳溢れる一年間のお守りです。

ご家庭、会社で清らかな場所を定めおまつりください。離れて暮らしている家族には送ってあげて、それぞれのお部屋でのお守りとしてください。

 

星供札(ほしくふだ)六百円


星供札
裏面に名前と年齢を書いて、お一人ずつお授けします。一年間のお守りとして、家族全員でお受けください。

 

星まつり申込書.pdf (プリントアウト用)

 

護摩札(ごまふだ)


護摩札
特別大護摩札(45cm)一万円

大護摩札(36cm)五千円

護摩札(24cm)三千円

 

願意とお名前を書いてお授け致します。願意をひとつ選んで、お受けください。 特別大護摩・大護摩札と大きさが違います。お祝いごと・厄年など、大切な人の人生の節目に添える贈り物とお考えください。

 

護摩札申込書A4.pdf(プリントアウト用) 

 

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願意

家内安全・身体健全・開運厄除・厄難消除 心願成就・当病平癒 厄除・還暦・古稀・喜寿・米寿・白寿祈願 良縁成就・安産成就・子宝成就・子育成就 学業成就・合格祈願・交通安全・海上安全 商売繁盛・事業繁栄・社運隆昌・願解御礼 など

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一生の祝い事

厄入女性(満31歳)平成4年生

厄入男性(満40歳)昭和58年生

還暦祈願(満60歳)昭和38年生

古稀祈願(数70歳)昭和29年生

喜寿祈願(数77歳)昭和22年生

米寿祈願(数88歳)昭和11年生

白寿祈願(数99歳)大正14年生

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◎星まつりのお申し込みは、申込用紙に満年齢・氏名を明記の上、ご持参か郵送してください。

◎本年は豆撒きをせずに小袋に入れて参拝の方全員にお配りします。

◎還暦・入厄・各寿の歳などのお祝いをお迎えの方は記念に「餅」「豆」をご奉納ください。

◎おたきあげは、14時からです。古いお札とお守りのみ、お持ちください。(夜は行いませんので、14時までにお持ちください。)

◎皆さまの御札の祈願料・御法礼(お布施として各家千円から受付けています)によって、クスノキの保存事業、文化財修理保護事業を継続させ社会教育を行っています。今の世代の「願いの力」で、次の世代に良いものを残していきます。多くの方のご参拝、そしてご協賛をいただければ有難いです。

正月の水仙


 凛とした姿と豊かな香りを持つ水仙は、陰の花(冬の花)の中でもその美しさは格別で、お正月を彩るお花です。生花で水仙を生けるには、袴と呼ばれる根元の白い部分を外して、花と葉の高さや向きを整えて組み直して戻します。草木そのものが持っている、あるがままの美しさ(出生美)を、時や空間に応じてさらに綺麗に見せるための手法です。

 お正月頃の水仙は、まわりの他の草花が静まる中でも、寒さに耐え忍びつつ花を咲かせています。その力強さがめでたく、生花では、立春までは他の花と混ぜず一種で生けるという決まりがあります。そして春を迎えるとまわりの草木にまぎれながら花が終わり、土に戻っていきます。

 

 私たちが生きている世界を「有為」(うい)といい、生まれては変化し、やがて滅する無常であることを意味します。何かが原因となって相応の結果が生まれる世界です。対して、因果から離れ、変化することのない世界を「無為」(むい)といいます。

 

 生花は、形あるものの美しさを際立たせるために手間暇をかけ、人の手を通して作品をつくりあげます。しかし、そのお手本となるのは、因果に囚われることのない大自然の摂理です。

 生花の始まりは仏前への供花とも言われています* が、それは「有為」をこえて「無為」をめざす道であり、生まれては滅する変化に一喜一憂することなく、おおらかに受け入れることができる世界が広がっています。咲きほこる花の美しさだけを競うのではなく、つぼみに未来をかさね、新芽や老木にも生命の姿を感じる精神を養っているのでしょう。

 

般若心経に「不生不滅」とあります。生まれること、滅することだけに気を取られずに、今この時を安心して生きていることの尊さを大切にする生き方です。

 自分らしく、そして、めでたき人生であるために、自分が為すべきことを良く考えていきたいです。

 

* 西暦586年、聖徳太子が京都六角堂を建立し、初代住職を小野妹子が務め、仏前に花を供えたことから、いけばなが始まったと伝えられます。住職の住まいが池のほとりにあったことから「池坊」と呼ばれています。