あけましておめでとうございます

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 東漸寺のご本尊さまは、薬師如来立像です。檜の一木造りで七百年ほど昔の鎌倉期に刻まれました。その後三百年前に京都で修復が加えられております。戦時中、防空壕へ隠されていたこともあり、大変痛みが激しく、平成26年度佐世保市文化財保存整備としてご協力を頂くこととなりました。現在、仏師さまのもとで修復されており、平成27年3月末に完了いたします。

 

 東漸寺では、平成27年、大修復を記念する行事を行います。多くのみなさまが広く楽しめるような文化行事となりますことを願っています。

 

 地方の小さなお寺が手作りで行う行事です。多くのみなさまにご興味をいただくことで、やりがいもでます。多くのみなさまの、さまざまな面でのご協力をお願いします。

門松が建ちました

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 お寺のすべてを知り尽くし、先代から現住にいたるまでお寺を支え続けていただいた方がいらっしゃいました。毎年の門松も材料の調達から建込みまで一手に受けて頂いていましたが、この夏をむかえようとするころ、急なお別れとなりました。

 

 その意志はしっかりと残り、今年も変わることのない立派な門松を、新たに集まっていただいた方々と共に建てることが出来ました。

 

 自分が生きた心や行いが、そこに自分はいないけれども、未来の人々が楽しむ力となれば素晴らしいです。

 

  人生の終わりを考えることが、不安をあおり未来を小さくしてしまうものもあるようです。何代も積み重ねていく中では、伸びるときがあれば、とどまることもあります。自分の一代の、ましてや目の前の損得で終活を語ることは慎重になるべきです。

 

 門松は年神さまを迎え入れるためのもの。すっと伸びたシイノキ、笑顔にみえる竹の切り口、形としての門松におわることなく、せっかくの一生、よりよき、伸びゆく歳を重ねていきたいです。人間の良心や信頼を胸に、今できることをやりぬき、今を生き抜くことが肝要です。

 

12月の寺行事

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今日は興教大師覚鑁上人の御正忌である開山忌報恩講でした。妙法蓮華経の如来寿量品を読誦します。

お経を聞きながら、一年を振り返ることが出来ることを喜びとして、縁ある様々なものに感謝の心を捧げてお焼香し拝みます。

 

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お説教は画僧 牧宥恵さま。明るいとか面白いということが人気の基準となっている世の中だけど、暗いとか不器用な人間の存在があることを閉ざす必要はない。世の中がうみだす型にとらわれる前に、しっかり根本を思考をすべきとのお話をいただきました。

 

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また、目の前で写仏をしていただき、みなさん興味津々で見守ります。

お寺では今まで写経だけを行っておりました。年明けにはご本尊さまの写仏ができるようにしますね ♪

開山忌報恩講

平成26年12月6日(土曜日)午前10時から12時まで

布教師 画僧 牧宥恵師

開山忌は興教大師覚鑁上人の御祥忌の縁に、一年を省みる行事です。本年最後の総供養会です。どうぞおまいり下さい。

 

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 誰もが、言いたくはないこと、弱いこと、そのようなものを抱えながら一生を生きているものです。人の嫌がる部分を明らかにすること、弱い部分をさらにおとしめることは、苦しい過去を思い出すことにはなっても、未来を良くする力にはなりません。

 お大師さまは、故事からの引用で以下のように伝えます。

 

 人の短を言うことなかれ 

 己(おのれ)の長を説くことなかれ

 

 つまり、人の欠点を非難するものではない、自分の長所を人に自慢するものではない、と。

世間の風潮に惑わされずに、親しきものはお互いを認め合いながら生きていきたいです。

 

 

楠の木のしめ縄

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 毎年、楠の木のしめ縄をかけかえます。今年は雨の多い夏で、農家の皆様も大変ご苦労されたようですが、実りの秋となりました。しめ縄用の稲は長さが必要なので、コンバインを使わないなど、いろいろと労力をかけて頂いております。多くの方々の支えで、立派なしめ縄が完成いたしました。

 

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 本堂では、ご奉納頂いたお米をご本尊さま、愛宕さまへ献穀して、五穀豊穣の感謝、またさらなる豊作をひたすらお祈りをいたします。

 お供えいただいたお米は、一年間の寺行事にまぜご飯をつくり、みなさまで頂きます。

誠に有難うございます。

小学校の歴史のお勉強

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 毎年、小学3年生が、中里という町の歴史のことを勉強し、古いものを見学するためにお寺へやってきます。ワイワイガヤガヤ賑やかですが、授業の始まりにお勤めをすると、とても静かに聴いてくれてありがたいです。

 

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 お寺には魔鏡といわれる青銅鏡があります。太陽を反射させた先に裏の模様が影になって現れます。この日はあいにくの曇り空でしたが、ほんの一瞬だけ見ることが出来ました。

 秋の境内で思い切り遊んでいただいています。