仏具磨き

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 毎年この時期に本堂の仏具をすべておろして磨き上げます。このお写真はほんの一部分で、300点ほどあります。

 ほとんどが真鍮製で、ピカールという金属磨きで拭き上げます。顔が移りこむように磨き上げると、こころまで光るように感じると言っていただくみなさまがたには、大変感謝しております。有難うございます。

 この日はテレビ佐世保の取材も入り、楽しい一日となりました。

 

 

いわとさん

 東漸寺の奥の院、岩問山(いわとさん)。お寺から東方向へ歩いて20分ほど登ったところにあります。岩問越えといわれる、千年の時をこえての自然のままの古道です。

 

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 奈良時代・行基菩薩がお開きになったとの伝えが残る霊域で、その本尊を平地へ移動して東漸寺が開創されたのが、西暦986年となります。

 

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 毎月8日午前9時より登り、お掃除などを行い、お経を上げ、御詠歌を唱え、お祈りをしてお寺へ戻ります。

 歩いてしか行けない小さなお堂です。ほんのすこし山へ入るだけで、しずかな時間が流れます。ぜひ、おまいりください。

愛宕さまのお護摩

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毎月24日午前10時から、愛宕さまの縁日でお護摩を行い、お祈りを捧げます。

不安なことはほとけさまにおあずけをして、過ぎたことや、わかりもしない先のことで迷うことなく、精一杯いまを生きていきましょう。そういう心でお祈りをいたします。

 

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お勤めのあとは、みなさんで御供(おごく)をいただきます。お護摩の時は、あずきご飯です。おつとめよりも、おしゃべりのほうが長い時間ですね(笑

 

おはつか

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お大師さまの御影供(お命日)は21日です。東漸寺では、毎月20日夕方に、お逮夜でお勤めをします。「おはつか」と呼んでいます。

 

逮夜(たいや)とは、たいせつな事がある日の前日の夜です。大切な日を夜を通して待ち受けるということになりますね。

 

私が子どもの頃までは、信者のお婆ちゃまなどが本堂にお集まりになり、20日の夜ふけまで御詠歌をとなえたり、お茶を飲んだりして過ごしておりました。

 

20日の午後は御詠歌教室を行っています。

 

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ちなみに、当山では四十九日までは逮夜で法会を行います。たとえば初七日逮夜は、亡くなられた日から6日目となり、あとは一週間毎です。お寺のご本尊さまの前でお勤めをした後に、ご自宅の中陰壇にお参りをし供養を捧げます。

お盆をむかえました

お盆は

ご先祖さまが帰ってこられることをもって

生きる私たちが集うひとときです

集いを良いものとするには

お互いを認め合うことにつきます

 

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家庭は心と心がもっとも近く触れあって住むところであるから

むつみあえば花園のように美しいが

もし心と心の調和を失うと

激しい波風を起こして

破滅をもたらすものである


この場合

 

他人のことは言わず

まず自ら自分の心を守って

ふむべき道を正しくふんでいなければならない

 

 

仏教聖典(仏教伝道協会)より抜粋

http://www.bdk.or.jp/buddhism/house.html#h01

夏のはじまり 大般若祈祷会 のご案内です

平成26年7月24日(木曜日)午前10時

 

 大般若経六百巻とは、仏教の肝要が説かれており、般若心経の源となるお経です。中国の僧、玄奘三蔵が苦心してインドから中国に持ち帰り訳しました。このいきさつが「西遊記」として親しく伝えられ、その尊さが転じ、このお経に接すれば、災いから逃れ福を得るといわれます。

 

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 東漸寺に伝わる般若十六善神の御軸と大般若経六百巻は、1745年に平戸藩主のもと、地域の皆様の篤信により御寄進されたものです。

 

 ほとけさまの前に座り、大般若転読と護摩祈祷の功徳を味わっていただきます。大般若経を肩にあてていただき、触れることによりご利益を得て、添護摩札に祈願を書き込み願いをかなえます。迷いを焼きつくし、厳しい暑さを乗り切りましょう。

 

法要終了後は、声楽家・永石伸子さんのコンサートでお楽しみ下さい。

イタリアンカンツォーネ〜日本のうた〜オペラなど、素晴らしい歌声が本堂に響きます。

 

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永石伸子

佐世保出身。エリザベト音楽大学声楽学科卒業。同大学卒業演奏会出演。地元演
奏会多数出演。'10アルカスSASEBO開館10周年記念オペラ「秘密の結婚」カロ
リーナ役で出演。福岡では「カントイタリアーノ」演奏会に'00年〜'12年まで毎
年出演。'12福岡にて初リサイタルを開催。ルチアノ・ベルタニョリオ氏に師事。
現在、福岡フロイデコール、九大混声合唱団、合唱団福岡あらぐさ等のヴォイス
トレーナー。'11 3月コーロ・エテルノ結成指揮者を務める。佐世保・福岡にお
いて演奏活動のほか、後進の指導を行っている。

 

 

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佐藤美保(ピアノ)

 

エリザベト音楽大学、同大学院を修了。
ピアノを小嶋素子、S.グリュッツマンに伴奏法をフィリップ・モル各氏に師事。
卒業演奏会、第71回読売新人演奏会に出演。その後オーストリア、ドイツに留学。
帰国後は、ソリストとして多くの演奏会に出演するほか、伴奏ピアニストとして
声楽家、合唱団と多くのリサイタルやコンクール等で共演している。近年では、
'11年2台ピアノリサイタルを開催。'12年九州交響楽団と共演。
久留米大学、九州大谷短期大学非常勤講師。