総代さんが大切に愛でている寒蘭です。可憐で繊細な花、そして良い香りです。
いよいよ冬がきましたね。
お大師さまの御影供(お命日)は21日です。東漸寺では、毎月20日夕方に、お逮夜でお勤めをします。「おはつか」と呼んでいます。
逮夜(たいや)とは、たいせつな事がある日の前日の夜です。大切な日を夜を通して待ち受けるということになりますね。
私が子どもの頃までは、信者のお婆ちゃまなどが本堂にお集まりになり、20日の夜ふけまで御詠歌をとなえたり、お茶を飲んだりして過ごしておりました。
20日の午後は御詠歌教室を行っています。
ちなみに、当山では四十九日までは逮夜で法会を行います。たとえば初七日逮夜は、亡くなられた日から6日目となり、あとは一週間毎です。お寺のご本尊さまの前でお勤めをした後に、ご自宅の中陰壇にお参りをし供養を捧げます。
お盆は
ご先祖さまが帰ってこられることをもって
生きる私たちが集うひとときです
集いを良いものとするには
お互いを認め合うことにつきます
家庭は心と心がもっとも近く触れあって住むところであるから
むつみあえば花園のように美しいが
もし心と心の調和を失うと
激しい波風を起こして
破滅をもたらすものである
この場合
他人のことは言わず
まず自ら自分の心を守って
ふむべき道を正しくふんでいなければならない
仏教聖典(仏教伝道協会)より抜粋
平成26年7月24日(木曜日)午前10時
大般若経六百巻とは、仏教の肝要が説かれており、般若心経の源となるお経です。中国の僧、玄奘三蔵が苦心してインドから中国に持ち帰り訳しました。このいきさつが「西遊記」として親しく伝えられ、その尊さが転じ、このお経に接すれば、災いから逃れ福を得るといわれます。
東漸寺に伝わる般若十六善神の御軸と大般若経六百巻は、1745年に平戸藩主のもと、地域の皆様の篤信により御寄進されたものです。
ほとけさまの前に座り、大般若転読と護摩祈祷の功徳を味わっていただきます。大般若経を肩にあてていただき、触れることによりご利益を得て、添護摩札に祈願を書き込み願いをかなえます。迷いを焼きつくし、厳しい暑さを乗り切りましょう。
法要終了後は、声楽家・永石伸子さんのコンサートでお楽しみ下さい。
イタリアンカンツォーネ〜日本のうた〜オペラなど、素晴らしい歌声が本堂に響きます。
永石伸子
佐世保出身。エリザベト音楽大学声楽学科卒業。同大学卒業演奏会出演。地元演
奏会多数出演。'10アルカスSASEBO開館10周年記念オペラ「秘密の結婚」カロ
リーナ役で出演。福岡では「カントイタリアーノ」演奏会に'00年〜'12年まで毎
年出演。'12福岡にて初リサイタルを開催。ルチアノ・ベルタニョリオ氏に師事。
現在、福岡フロイデコール、九大混声合唱団、合唱団福岡あらぐさ等のヴォイス
トレーナー。'11 3月コーロ・エテルノ結成指揮者を務める。佐世保・福岡にお
いて演奏活動のほか、後進の指導を行っている。
佐藤美保(ピアノ)
エリザベト音楽大学、同大学院を修了。
ピアノを小嶋素子、S.グリュッツマンに伴奏法をフィリップ・モル各氏に師事。
卒業演奏会、第71回読売新人演奏会に出演。その後オーストリア、ドイツに留学。
帰国後は、ソリストとして多くの演奏会に出演するほか、伴奏ピアニストとして
声楽家、合唱団と多くのリサイタルやコンクール等で共演している。近年では、
'11年2台ピアノリサイタルを開催。'12年九州交響楽団と共演。
久留米大学、九州大谷短期大学非常勤講師。