深まる秋に

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待有余而済人終無済人之日

待有暇而読書必無読書之時

己未仲秋善庵老人鼎

 

朝川善庵書(江戸時代後期の儒学者、平戸松浦藩儒官)

生花は、石化エニシダ・ホトトギス・トルコキキョウの三種生。

 

余り有るを待ちて人を済はば、

終に人を済ふの日無けん。

暇有るを待ちて書を読まば、

必ずや書を読むの時無けん。

 

十分な余裕ができるのを待って人を救済しようと考えても、結局は人を済うような日は来ないだろう。

暇ができるのを待って書物を読もうと考えていても、きっと書を読む時は来ないであろう。

 

日々を好い日と感じ取ることは、自分にしかできないのだろうと感じます。

スマホ置き 積ん読手に取る 秋の夜かな