平成28年8月8日(月曜日) 午前11時より
お盆をお迎えする始まりとして、施餓鬼会をおこないます。
先祖も私も帰省する家族も、かわいい犬も、いただいてしまった牛も魚も野菜も、大切にしているオオクワガタも、たたきでつぶしたハエも、すべてはいのちあるものであり、これを三界万霊といいますが、すべてのおたましいを等しく供養する法要です。
有縁無縁一切精霊という表現をします。自分に無縁であったとしても、別け隔てなく供養をするこころです。自分とか他人とか、多いとか少ないとか、有るとか無いとか言って眉間にしわ寄せてる間に、人生どんどん過ぎていってしまいますよ。
そして、今考えていることも、10年経つと年老いていきますから、また違うことを考えている自分がいます。まわりの人もそれぞれ年をとって、生活も変わっているでしょう。
亡くなったあとに、こうして欲しいとか、ああして欲しいとか、そんなに大事なことでしょうか。だって亡くなってしまっている自分のことですよ。あとの方が一番納得行く形ができれば良いのではと感じます。
供養は死者が自ら行うものではなく、生きている人が、自身のこころを養い、生きる希望を保つための行事です。
わかりもしない未来のことを考える暇があれば、自分が生きている時に、なすべきことをしっかり見つめるべきです。
そのあげくに死を迎えたとするならば、必ずこころから供養を捧げる人が続いていきます。
生きる私たちが供養のこころを持つことは大切です。ことのほか暑い夏、きついならきついなりに、余裕があるならこころをこめて、精一杯楽しんで供養をしていきましょう。
素敵なお盆をお過ごしください。