施餓鬼会

8月8日(木曜日)午前11時

 

お盆の始まりの、総供養です。皆様おそろいで、お参りしましょう。

 子どもは、お菓子を見つけるとかぎりなく食べたがります。大人からみれば十分すぎるはずなのに、本人は目の前の食べ物に心をうばわれ、満腹を知りません。このような限りない物欲(ぶつよく)を、仏教では餓鬼(がき)といいます。その様子がよく似ていたので、子どもをガキと呼ぶようになったのでしょう。

 物欲が高じると、自分本位にはしり、人を差別したり、傷つけたりします。お釈迦さまは、そのような心を洗い、清らかにしていく手だてとして、私たちが生きていく上で欠かせない「食欲」をたとえにして、少しづつの食料を持ち寄りおすそ分けし、お供えする布施の修行を説き示し、教えたのです。

 施餓鬼壇には、季節のお野菜を小さくきざみ、お洗米とお茶の葉を混ぜた「水の子」といわれるお供え物があります。おひとりおひとり、祭壇の前で「水の子」を供え、ご供養を捧げましょう。

 お盆を前に、心を清めてまいりましょう。