春のお彼岸会

春のお彼岸会

令和5年3月18日(土)から21日(火 春分の日)までの四日間、午前10時にお経をあげます。ご先祖供養、水子供養も重ねて行います。

彼岸はお寺でご本尊さまを拝み、お位牌堂の花をかえ、墓前と仏壇を清らかにしましょう。

©️牧宥恵 https://www.makiu-kei.jp

 

われがわれがの我を捨てて おかげおかげの下で生きよう

我が強いと聞く耳がなくなります。そうすると他人から学ぶ心がなくなってしまいます。我が強いと人と比べてしまいます。そうすると他人の悪いところを探すようになります。人に学び、人と比べずに生きていきたいです。

負けることや恥ずかしさの経験は、できればしたくないですが、我から離れた心をととのえる練習だったと思えば、なんだか許せることもありそうです。

本尊さまの前で手を合わせる一時は、我を張らないでよいですね。そういう心をつなぎ合わせていくと、すこし上手に生きていけそうです。

素敵な春の訪れです。

節分 星まつり祈祷会


お寺では、春を迎える節分に一年の安寧をお祈りしております。

令和5年2月3日(金)

10時 正午 14時 19時

の四座のお勤めををいたします。

 

 天地万物のもとで私たちは暮らしています。節分は立春をむかえる節目にあたり、一年のしあわせを祈り、善い日々とする誓いをたてる一日です。

 東漸寺は開創1037年を迎え、ご本尊薬師如来さま、愛宕勝軍地蔵菩薩さま、不動明王さま、毘沙門天さまのご宝前において、節分会護摩供を厳修し、一年間のもろもろの願いを祈願いたします。

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御札について

お受けになったお札は、千年の時をこえる本尊さまの御霊徳溢れる一年間のお守りです。

ご家庭、会社で清らかな場所を定めおまつりください。離れて暮らしている家族には送ってあげて、それぞれのお部屋でのお守りとしてください。

 

星供札(ほしくふだ)六百円


星供札
裏面に名前と年齢を書いて、お一人ずつお授けします。一年間のお守りとして、家族全員でお受けください。

 

星まつり申込書.pdf (プリントアウト用)

 

護摩札(ごまふだ)


護摩札
特別大護摩札(45cm)一万円

大護摩札(36cm)五千円

護摩札(24cm)三千円

 

願意とお名前を書いてお授け致します。願意をひとつ選んで、お受けください。 特別大護摩・大護摩札と大きさが違います。お祝いごと・厄年など、大切な人の人生の節目に添える贈り物とお考えください。

 

護摩札申込書A4.pdf(プリントアウト用) 

 

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願意

家内安全・身体健全・開運厄除・厄難消除 心願成就・当病平癒 厄除・還暦・古稀・喜寿・米寿・白寿祈願 良縁成就・安産成就・子宝成就・子育成就 学業成就・合格祈願・交通安全・海上安全 商売繁盛・事業繁栄・社運隆昌・願解御礼 など

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一生の祝い事

厄入女性(満31歳)平成4年生

厄入男性(満40歳)昭和58年生

還暦祈願(満60歳)昭和38年生

古稀祈願(数70歳)昭和29年生

喜寿祈願(数77歳)昭和22年生

米寿祈願(数88歳)昭和11年生

白寿祈願(数99歳)大正14年生

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◎星まつりのお申し込みは、申込用紙に満年齢・氏名を明記の上、ご持参か郵送してください。

◎本年は豆撒きをせずに小袋に入れて参拝の方全員にお配りします。

◎還暦・入厄・各寿の歳などのお祝いをお迎えの方は記念に「餅」「豆」をご奉納ください。

◎おたきあげは、14時からです。古いお札とお守りのみ、お持ちください。(夜は行いませんので、14時までにお持ちください。)

◎皆さまの御札の祈願料・御法礼(お布施として各家千円から受付けています)によって、クスノキの保存事業、文化財修理保護事業を継続させ社会教育を行っています。今の世代の「願いの力」で、次の世代に良いものを残していきます。多くの方のご参拝、そしてご協賛をいただければ有難いです。

正月の水仙


 凛とした姿と豊かな香りを持つ水仙は、陰の花(冬の花)の中でもその美しさは格別で、お正月を彩るお花です。生花で水仙を生けるには、袴と呼ばれる根元の白い部分を外して、花と葉の高さや向きを整えて組み直して戻します。草木そのものが持っている、あるがままの美しさ(出生美)を、時や空間に応じてさらに綺麗に見せるための手法です。

 お正月頃の水仙は、まわりの他の草花が静まる中でも、寒さに耐え忍びつつ花を咲かせています。その力強さがめでたく、生花では、立春までは他の花と混ぜず一種で生けるという決まりがあります。そして春を迎えるとまわりの草木にまぎれながら花が終わり、土に戻っていきます。

 

 私たちが生きている世界を「有為」(うい)といい、生まれては変化し、やがて滅する無常であることを意味します。何かが原因となって相応の結果が生まれる世界です。対して、因果から離れ、変化することのない世界を「無為」(むい)といいます。

 

 生花は、形あるものの美しさを際立たせるために手間暇をかけ、人の手を通して作品をつくりあげます。しかし、そのお手本となるのは、因果に囚われることのない大自然の摂理です。

 生花の始まりは仏前への供花とも言われています* が、それは「有為」をこえて「無為」をめざす道であり、生まれては滅する変化に一喜一憂することなく、おおらかに受け入れることができる世界が広がっています。咲きほこる花の美しさだけを競うのではなく、つぼみに未来をかさね、新芽や老木にも生命の姿を感じる精神を養っているのでしょう。

 

般若心経に「不生不滅」とあります。生まれること、滅することだけに気を取られずに、今この時を安心して生きていることの尊さを大切にする生き方です。

 自分らしく、そして、めでたき人生であるために、自分が為すべきことを良く考えていきたいです。

 

* 西暦586年、聖徳太子が京都六角堂を建立し、初代住職を小野妹子が務め、仏前に花を供えたことから、いけばなが始まったと伝えられます。住職の住まいが池のほとりにあったことから「池坊」と呼ばれています。 

令和4年夏のおつとめ

コロナ禍での寺行事は3年目となりました。お参りいただいたみなさま、お心を寄せていただいたご遠方のみなさま、誠に有難うございました。みなさまのお布施は、遠い先で本堂の瓦替えの時に基礎金となるように全額を積み立てております。今後も祖先が残してくれた境内を、現在の私たちの供養の心で守り、未来の人たちが拝むことができるように運営を行なってまいりますので、いつでもご参拝ください。

 

8月8日 施餓鬼会

すべての生きとし生けるものの魂を供養をし、

ご先祖の御霊をお迎えする法要です。

各家先祖代々とお戒名を記した卒塔婆を供養します。

 

本堂が満員にならないように、3回に分けて法要を行いました。

各家先祖代々、お戒名のお卒塔婆供養を行います。



8月9日から15日 お盆経

菰の座の上にお位牌をお祀りし、お霊供をお供えして、お盆の供養をいたします。

堂内が混雑しないように、また、休日もそれぞれ違う中で多くの方に拝む機会があったらと願い、1日に5回、7日間、合計35座をお勤めしました。

お霊供膳はご自宅の精霊棚での参考にしていただいています。

ご帰省できた若い方々も一緒にお経をあげる機会となりました。また、ご帰省になれなかったご遠方のみなさまの供養も、お戒名を読み上げ行っています。

 

 

7月23日 24日 大般若会

夏の土用の暑気払いとして、身体健全疫病平癒を願う祈祷会です。松浦家の武運長久を願い1750年に伝わった大般若経を読み上げます。

護摩修行を行い、お一人づつ願意を書いた添え護摩木を炉に入れて拝みます。

大般若経を入れて町を練り歩くために作られた経箱です。明治28年の墨書きが残ります。

下をくぐっていただいています。

 

 

令和4年のお盆行事

 

今年のお盆の予定をお知らせします。

 

◎施餓鬼会

慈しみの心を持って、生きるものの霊がやどる 三界万霊を供養をするのが施餓鬼の教えです。 

8月8日(月曜日)

9時30分・11時・14時の3座

 

◎お盆経

お盆のお経をおあげします。

開放した本堂にて下記の日時で行いますので、お好みの時間にお越しください。お勤めは20分ほどを目安とします。本家以外の方や帰省した方なども、それぞれが施主となりご先祖にお香をたむけてみませんか。

 9日(火)9時 10時 11時 14時 15時

10日(水)9時 10時 11時 14時 15時

11日(木)9時 10時 11時 14時 15時

12日(金)9時 10時 11時 14時 15時 

13日(土)9時 10時 11時 14時 15時 

14日(日)9時 10時 11時 14時 15時 

15日(月)9時 10時 11時 14時 15時

 

 

 八百年ほど昔の鎌倉時代は、新たな価値観が生まれ、政治や文化すべてが大きく変わった頃でした。その時代の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で、武家の棟梁へ登りつめた源頼朝が臨終を前に出家をし、髻(もとどり)を切り落とすと、幼い頃に養母から授かった小さな観音さまのお守りが出てきたという場面がありました。出家の導師を修める僧侶は次の経文を唱えます。

 流転三界中(るでんさんがいちゅう)

 恩愛不能断(おんあいふのうだん)

 棄恩入無為(きおんにゅうむい)

 真実報恩者(しんじつほうおんじゃ)

(三界の中に流転して、恩愛を断つことあたわずとも、恩を棄(す)て無為(むい)に入るならば、真実に恩に報いる者なり。)

 これは仏道を求める者が剃髪をする時に昔から唱えられてきたお経で、現在でも葬儀の際に亡き方に対してお剃刀をあてながらお唱えしています。

 流転三界とは、私たち生きるものの世界のことで、生まれ変わりの業がずっと続いている輪廻の様子を表しています。この世界の中で恩を感じること、愛することはとても大切なことで、人生の宝となります。宝物を得ることは喜びとなりますが、一方失うことは苦しみとなり、それゆえに、恩や愛情は心に大きな負担をもたらしてしまうこともあります。自分の思う通りにならない時には、怒りに転じてしまうこともあるでしょう。人としての限界を感じるところです。

 迷いが続く輪廻から離れるということが仏さまの道ですが、仏道では、生きているうちに成仏し安らかな境地にいたることが理想です。

 このお経では、因縁を棄て仏道にすすみ、人に左右をされない心を保って世のために生きることが、真に恩に報いることであることを説いています。

 

 親から子に向かう愛情は慈愛と呼ばれますが、"仏さま"とはあらゆる人に対して慈しみの心を向けることです。子は親の前ではずっと子であり続けるがゆえに、生前に親に恩を返すことはなかなか難しいでしょう。慈しみの心をもって世の中を生きていけば、かならず次の世代へとその良心がつながり、それが命を与えてくれた親や先祖への報恩となります。

 頼朝の三回忌に運慶が造った観音菩薩の胎内には、遺髪と歯が納められていると伝えられています。思うようにならない動乱の世に、せめて命亡き後にでも、慈しみの心を持って確かな成仏を願ったのです。

 まもなくお盆です。今を生きる自分の中に、慈しみの心を感じる時間としたいですね。

大般若会

大般若会 7月23日(土)11:00 14:00

       24日(日)10:00 14:00

 心をそろえて目的に向かっていくことの難しさを感じる夏となりました。玄関で履物がそろっているのは気持ち良いものです。脚下照顧(自分の足元を顧みる)とは、自分の心や生き方をふり返りなさいという戒めの言葉です。願いをかなえるには、何より自分の置かれている立ち位置を見極めることであると教えられます。

 大般若法要では、2日間1日2回護摩修行を行います。暑さで散漫になりがちな心をしっかりそろえて、夏を過ごせますように、そして疫病消除の願いを込めてお祈りをします。

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  大般若経六百巻は、仏教の肝要が説かれており、般若心経の源となるお経です。中国の僧、玄奘三蔵が苦心してインドから中国に持ち帰り訳しました。このお話は「西遊記」として親しく伝えられています。その尊さが転じ、このお経に接すれば、災いから逃れ福を得るといわれます。f:id:tozenji:20190723173310j:plain

 東漸寺に伝わる般若十六善神の御軸と大般若経六百巻は、1745年に平戸藩主のもと、地域の皆様の篤信により御寄進されたものです。

f:id:tozenji:20200724111031j:plain 大般若経の入った箱の下をくぐり無病息災を願います。護摩の炎に願い事を書いた添護摩木を入れて、お祈りください。この困難な時代に、すべての人が幸せであることを、ひたすら願います。f:id:tozenji:20190724082550j:plain  お参りの皆さまには、願い事を書いた添護摩木を護摩の炎に入れてお祈りいただき、大般若御札をお授けします。お札は玄関内側の高い位置に貼って一年のお守りとしてください。

 

むつごろう会(佐世保北高同窓会)


佐世保北高7回生3年5組担任伊藤民三先生のクラスの皆さまは、「むつごろう会」という集まりを毎年開かれております。昭和56年、先生の他界後は、7月5日午後3時に本堂で欠かさずに供養を続けてこられました。
「いよいよ三人になってしもたよ、でもまだがんばらんば」とおっしゃるみなさまは、今年で86歳。夏の始まりを告げる、大切な時間です。