花まつり法要

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4月10日(日) 午前10時/午後1時30分

2回に分けて法要を行います。

 

花まつりは、お釈迦さまのお誕生を祝う行事です。生花で飾りつけた花御堂のお釈迦さまへ、甘茶をかけておがみます。咲きほこる花のように、健康に生きていけますよう願います。また、法要では2つのお子さまの御祈願を行います。

 

*赤ちゃんのお加持会*

お生まれになった赤ちゃんの身体健全と子育成就をお祈りする、赤ちゃんのお加持会を行います。お子さまのお数珠をお授けします。

 

*ランドセルお加持会*

小学校にご入学のお子さまは、ぜひランドセルをご持参ください。本尊さまの前でランドセルをお清めし、学業成就・通学安全をお祈りします。ランドセル御守をお授けします。

 

 仏さまのお顔をながめていると、笑っていらっしゃるように見えてきます。しかし、人を咎めたり、心配がある時は、なかなか笑っていただけません。とても不思議なことです。

 仏さま自体がやさしいというよりも、拝んでいる私自身の心が鏡のように映っているものなのでしょう。

 やさしさを感じる時は、自分の心のやさしさが表に出ている状態です。でも、それはふとした言葉一つでも隠れてしまいます。お釈迦さまは生きることは苦しいと悩まれました。思い通りにならない命、それでも同じ時代に共に生きる命の素晴らしさを伝えておられます。

 いつでもお寺の仏さまを拝んでいただき、やさしさをひろめてください。 

春のお彼岸法要

3月18日(金曜日)から21日(月曜日)まで

四日間午前10時から30分間ほどのお勤めを行ないます。彼岸会では平和を願い、すべての魂が安らかでありますようお祈りをします。ご先祖代々の供養、また水子精霊の供養を併せて行います。

 

 『てぶくろ』というウクライナ民話の絵本があります。雪の日におじいさんが手袋を落とします。そこへ、ねずみ・かえる・うさぎ・きつね・おおかみ・いのしし・くまが次々と入ってゆき暖を取ります。たくさんの動物に、読みきかせている子どもの目は輝きますが、大人の私たちにとっては、そもそも小さな手袋にそんなに動物たちが入るのかしらと不思議ですし、小さな動物が天敵に食べられてしまわないか心配です。みんなで手袋にぎゅうぎゅう詰めになり暖かくしていると、おじいさんが手袋を探しに来て、それぞれ森の中に帰ってお話は終わります。

 

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 お釈迦さまの涅槃図には、仏さまや弟子たちが別れを悲しむ姿がありますが、そこには多くの動物や虫たちもいっしょに描かれています。食物連鎖の中で弱肉強食の世界に生きる動物たちも、お釈迦さまとの別れを大いに悲しんでいます。

 『涅槃経』には、一切衆生悉有仏性という一節があります。すべてのものに仏のこころがある。すべてのものの「働き」には代えがたい役割があり、それを命と呼ぶことを説いています。

 

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 お大師さまが伝えた曼荼羅には、区切られた中に大小の仏が描かれています。考えや行動が違う、多様な生き方をしているものが、この世界に一緒に過ごしている。それを保ち続けるには、互いに理性を保たねばならないことを表現しています。

 

 どのお話、絵画も、この世界にそれぞれの生き方で共在する命が、みな等しく生きてゆくようにと、私たちに伝えています。一人ひとりの私は、世の中を変えるような大きな力はないのかもしれません。しかしながら、命を活かす心を持ち続けることだけは、忘れてはなりません。

深まる秋に

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待有余而済人終無済人之日

待有暇而読書必無読書之時

己未仲秋善庵老人鼎

 

朝川善庵書(江戸時代後期の儒学者、平戸松浦藩儒官)

生花は、石化エニシダ・ホトトギス・トルコキキョウの三種生。

 

余り有るを待ちて人を済はば、

終に人を済ふの日無けん。

暇有るを待ちて書を読まば、

必ずや書を読むの時無けん。

 

十分な余裕ができるのを待って人を救済しようと考えても、結局は人を済うような日は来ないだろう。

暇ができるのを待って書物を読もうと考えていても、きっと書を読む時は来ないであろう。

 

日々を好い日と感じ取ることは、自分にしかできないのだろうと感じます。

スマホ置き 積ん読手に取る 秋の夜かな

薬師経 写経のつどい

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毎月一回、ささやかながら写経のつどいを行っています。どうぞお気軽にお立ち寄りください。

 

 毎月第一日曜日 午後3時から5時まで

 (写経所要時間は1時間ほどです)

 講堂さまや にて

 参加納経料 千円

 

ご本尊の薬師如来さまのお経は薬師本願功徳経といい、苦しみを除く道を伝えたお経です。三蔵法師が訳された薬師経の字数を数えると、約五千文字。これを200文字ちょっとで区切ってゆくと、24回写経を行うことで自分で書き上げた薬師経一巻が出来上がります。

 

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毎月ではなくても、自分のペースで参加して順々にお書きになって、完成を目指してまいりましょう。

 

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写経用紙の終わりには、毎度願意を書きます。一会分が書き終わりましたら、その都度本堂にて写経を香に薫じ奉納します。

 

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誰がどこまでお書きになったかわかるように、ファイルに入れて本尊さまの下でずっと保存してゆきますので、期間があいても心配いりません。次の会からまた始まることができます。写経会参加カードには1回ごとに寿命長遠の印を押します。

 

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最後の24回目の会では、薬師如来のお姿を写仏して、願意の部分に糊付けし、製本の作業を行ってもらいます。

二年前のご自分の願意を思い返しながら、月日の流れに想いを馳せるのも一興。

 

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出来上がった経本は、お寺に永代保存します。持ち帰って手元に置くのも良いでしょう。

  

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完成するまでには、早くとも24ヶ月。2年かかります。さて、その頃にコロナ禍が治まっているのかはわかりませんが、それくらい長い気持ちで心を鎮めていくことが必要です。これからの未来、人とのお付き合いが大きく変わっていく不安があります。写経でお会いすることを縁としてお話を深め、安心につながるような日曜日の午後になればと願い、コーヒーなどを準備してお待ちしています。

 

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また、お寺に来れない方でもお家に持ち帰ってゆっくりと写経をお楽しみいただけるよう、本堂に写経セットをおいております。また、本堂や講堂さまやはいつでも開放しておりますので、写経会の時間でなくとも、お寺にいらした時に筆をとっていただくこともできます。

 

皆さまがお好きな時に、お好きなように、薬師経を通してご自分と向き合えますよう。

お気軽にご参加ください。

 

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薬師経写経用紙は、日本書技研究所 中本白洲先生のご協力をいただきながら、全文を製作中です。先生のおかげで、とても格調高い写経ができますこと、有り難く感謝申し上げます。

白洲ブログ | 株式会社日本書技研究所

秋のお彼岸会

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ご本尊 薬師如来


彼岸とは、秋分の日を中日として、心豊かに生きるために必要な六つの心(六波羅蜜・ろっぱらみつ)を修養する一週間です。

9月20日(月)から26日(日)の7日間、午前10時から30分間、祖先を敬うお勤めをし、日に合わせたお話をします。 24日は護摩法要となります。

20日【布施】めぐみ

   喜びも悲しみも分かちあえると嬉しいです。

21日【持戒】いましめ

   きまりを守るから、互いが自由に生きられます。

22日【忍辱】たえしのぶ

   とても難しいですが、怒りは抑えたいです。

23日 秋分の日は中道

   かたよらない心で生きていきたいです。

24日【精進】はげみ

   続けることは難しいけれど、努力は惜しみません。

25日【禅定】しずけさ

   自分を見失わないように、落ち着いた行いを。

26日【智慧】智慧の徳

   知っているではなく、行なったことが大切です。

 

お盆の行事について

施餓鬼会 

 8月8日(日曜日)

  午前9時30分から10時まで

 初盆家のみなさまはお集まりください。

 

 11時・正午・13時・14時

 初盆以外の御檀家のみなさまは、随時参拝ください。

 

  早朝から住職が施餓鬼法を修し供養を施した後に、みなさまにお出でいただき、施餓鬼壇で水の子をお供えし拝んでいただきます。

 

 限りない物欲(ぶつよく)を、仏教では餓鬼(がき)といいます。お釈迦さまは、欲を離れ心を洗う手だてとして、「食欲」をたとえとします。自分が頂く食物をほんの少し自然に返す作法の修行を行いました。「水の子」は、季節のお野菜を小さくきざみ、洗米と茶葉を混ぜたお供え物です。施餓鬼壇で「水の子」を供え、ご先祖さま、有縁無縁すべての精霊への供養とします。

  

施餓鬼会 卒塔婆供養について

 施餓鬼会では卒塔婆供養を厳修いたします。卒塔婆とはお釈迦さまのご遺骨の上に建てられた塔に由来するもので、供養の証として大切なものです。お盆の間、お位牌とともに精霊棚でおまつりをします。 祖父母、両親など身近なご先祖さまはお戒名で、他は各家先祖代々として、ご供養されるとよいでしょう。 お卒塔婆は、十五日に精霊流しで流します。ご遠方の方はお寺で供養し流します。

 

お盆のお参り

  僧侶がご家庭を連続して訪問して、みなさまの生活圏内に入ることは、安全上難しいと判断をしております。初盆家以外は盆経をお寺で行います。

  郷里へ帰れないなど拝むことが難しい方もいらっしゃることと思います。宗派を問わずにお参りくださいませ。

 

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 お寺はできるかぎり開放し環境を良くして、個々のお参りは変わらずできますように調えておりますので、どうぞお参りくださいませ。

春のお彼岸会

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聖徳太子立像


3月17日(水)から21日(日) 五日間、午前10時から30分まで

 

 「和をもって尊しとなす」と始まるのが十七条の憲法です。対立することよりも、調和・和らぎの心を持ち続ける努力を促しています。

 本年は聖徳太子1400年御遠忌です。法隆寺など寺院建築の礎をつくった方として、大工さんをはじめ職人の方々から信仰されてきました。

 お彼岸に合わせ、寺に残る三体の太子像を公開します。日本仏教の祖を偲び、ともに和やかな生き方を考えてまいりましょう。

 昨年のように、開放した本堂にて毎日お勤めを行いますので、ご体調が良いときに、それぞれのお時間に合わせてお参りください。

 私たちの心が和平でありますように、ご先祖のお魂が安らかでありますように、水子精霊の菩提のために、ご本尊薬師如来さまの前で手を合わせます。

 水子供養は卒塔婆を書きますので、お時間前までにお申し出ください(事前のお電話でも可)。ご法礼受付は対面で行いません。お焼香台に各自お包みいただければ幸いです。