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木魚

日々おもうこと

 木魚は、お経を読むときに、調子をとるために、たたく仏具です。中国の宋時代に禅寺で使われはじめたといわれ、日本へは室町時代に伝えられました。なぜ魚の形なのかは、さまざまなお話があります。一説には魚が昼夜を問わずに目を開けていることから、居眠りなどせず、しっかり修業するようにとの、戒めのためなどと伝えられています。

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 一口に木魚といっても、台湾などからの輸入品から、日本製も職人さんによりさまざまな顔を持ちます。名古屋の市川木魚は玉斎という作銘を持ち、国内最高の品質を保つといわれています。工房を訪ねると、庭に楠の原木が積まれています。割れが入りやすい木の中心を避けて、木取りがされます。ですから、仕上がりの二倍以上の直径の材木が必要となります。工房二階の暗がりの中には、乾燥が行われている木魚の数と、書き込まれた乾燥始めの年号の古さに驚かされます。十年以上の乾燥期間を経て、仕上げの龍彫りが施され、りっぱな木魚に仕上がります。