開山忌

 開山忌とは真言宗中興の祖といわれる興教大師のお命日です。興教大師の懺悔の文に「利養を得んと欲しては、自得を讃じ、勝徳の者を見ては、嫉妬を懐く」とあります。

 

 自分の事は人に自慢をしたがり、優れた人を認めることが出来ないのが人間であるとの忠告です。なるほど今の世でも、心から人をほめる事のできる人は少ないようです。ほめられることがなく、頑張れと尻を叩かれてばかりだと、自分を見失いがちです。

 

 内省の人と云われる興教大師のお命日にあたり、私たち自身が今年一年を心静かに省みる行事でもあります。